発電!
釜石楢ノ木平太陽光発電所の発電量
「メガソーラー」ってたまに聞くけど何のこと?
簡単にいうと、「大規模な太陽光発電」のことだよ。
そっか。「ソーラー」は太陽光発電で、それが大規模だから「メガ」がつくのね。
その通り。でも「メガ」には、料理などに使われるメガ盛りの「メガ」とは違って、ちゃんとした量を表しているんだ。
ちゃんとした量って……。難しそうね。
そうでもない。「メガ」は基礎となる単位の1,000,000倍(百万倍)の量のことを意味しているんだ。
基礎となる単位って何?百万倍って?? やっぱり難しいじゃない…。
まぁまぁ。百万倍は覚えてもらうとして、太陽光「発電」っていうぐらいだから、基礎となる単位は、電力のW(ワット)だよ。
W(ワット)は家の電気製品で見たことあるわ。電球なんかに書かれてるわね。
でしょ。つまり、メガソーラーは、1,000,000Wの太陽光発電ということ。電気を1メガW出力するってこと。1メガWに足りなくても、そのぐらいかそれ以上出力する太陽光発電を「メガソーラー」っていうんだ。
でも、それってどんなことなのかよく分からないなぁ。何世帯ぐらいの電気になるの?
世帯で考える時は、電力を使用する時間の量、つまり電力量Wh(ワットアワー)で考えるんだ。
電力量って、どう計算するの?
例えば100Wを1時間使ったら100Wh、1時間半なら150Whとなる。
100W×1.5時間=150Whということね。
そのとおり。
岩手県の一般家庭が消費する電力量は年間約6,187kWh。一方、太陽光発電は1MWで年間100万kWh以上発電すると言われているよ。
じゃあ…、1,000,000kWh÷6,187kWhだから、約161世帯以上ね!
ただ、太陽光発電には欠点もある。
えーっ、なになに!?
光で発電するだけに、暗いと発電しないんだ。
それは知ってるわよ。夜は発電しないんでしょ。
夜だけじゃなく、雨の場合はもちろん、曇りでも発電しにくくなるんだ。晴れの場合に比べて、だいたい雨だと5~20%、曇りだと10~30%ぐらいの発電量になるといわれているよ。雪だと、発電パネルに積もってしまえば発電しないし、雨でも、お天気雨で日差しがあれば発電する。
お天気まかせなのね。
不安定ではあるけれど、再生可能エネルギーは自然の恵みと考えて寄り添わないとね!
太陽光発電のいいところは?
少し話しがそれるけど、今、地球温暖化が問題となっているよね。その原因は何だか分かる?
二酸化炭素でしょ。
そう。その点、火力発電が大量の二酸化炭素を出してしまうのに対し、太陽光発電は二酸化炭素を排出しない。
それはとっても大切なことね。
もう1つは、太陽の光は自然の恵みだから無限だよね。資源が乏しい日本にとって、原料が無尽蔵で、しかも無料で利用できることはありがたいよね。しかも、地域でつくった電気を地域で使える。
そっか。地球の環境を守り、資源を守り、地域に役立つ。それは将来のためにもなるね!
今日の総発電量時間別データ
今月の総発電量日別データ
今年の総発電量月別データ
これまでの年間発電量
市内の発電所による昨年の発電量
釜石市内では、木質バイオマス利用による火力、廃熱利用、水力、風力、太陽光といった多種にわたる地域資源を利用し、発電を行っています。2017年の発電量注)は約920,000MWhです。
岩手県内における家庭部門の電気消費量のおよそ3割を発電している換算になります。
注)発電量は、新日鐵住金釜石製鐵所・石炭火力発電所(推計値)、岩手沿岸南部クリーンセンター、大橋地下発電所および第2発電所、ユーラス釜石広域ウインドファーム、釜石鉱山メガソーラー発電所、釜石中の沢メガソーラー発電所、釜石楢ノ木平太陽光発電所の合算による推計値です。鷲の滝発電所、橋野発電所、栗橋発電所は含みません。